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『ファタモルガーナの館』レビュー

fatamorgana_pack.jpg
タイトル:ファタモルガーナの館
ブランド:Novectacle
評価:80点
※評価についてはコチラをご参照下さい。

Novectacleから発売されている同人ゲーになります。非18禁です。
某所で話題となってから気になりつつもしばらくの間積んでいたのですが、丁度良い具合に新作までの時間が空きましたので一気にプレイしてしまいました。
先日コンプ致しましたので、久々にがっつりとレビューを書いていきたいと思います。
※この記事にはネタバレがございますので、ご注意下さい。



■前置き
同人の枠に収まるレベルではない名作
プレイして良かったと思える作品に久々に出会えました。シナリオは堕ちるとこまでとことん堕ちる鬱展開が中心なのですが、それに至るまでの経緯や展開、伏線の張り方や回収方法等、驚きやどんでん返しの連続で、冒頭から結末まで飽きることなくプレイできました。

また今作のBGMはオーケストラ風のものが多く耳に残り安く、素晴らしい楽曲ばかりでした。そのBGMの大半がサークル内での自作という力の入れ様で、この作品に対する意気込みがよく伝わってきます。開発期間4年半は伊達じゃありませんね。

登場キャラクタは皆個性豊かです。まあ大半がクズ極まりないのですが、その心に秘めた想いだったり過去だったりが各々考えさせられるものばかりで、どうしても憎みきることはできないなぁと。
総じて陰鬱な雰囲気の中での、ちょっとしたキャラ同士の掛け合いや日常・ギャグシーン等が本当に面白く感じてしまいます。

①シナリオ・テキスト ≪95点≫

突如古ぼけた屋敷で目を覚ました「あなた」が、館の女中と共にこの屋敷で起きた過去の出来事を追体験していく、といった始まり方となります。「あなた」は自身の記憶と館の呪いを解く為に渦中へと巻き込まれていきます。

ジャンルはサスペンスホラーとなっていますがホラー要素そのものは少なく、全編通して鬱要素全開の悲劇ばかりで構成されております。故にそういったものが苦手な方にはオススメできないかもしれませんが、最終的にはハッピーエンドで締めくくられておりますので、どうかプレイしていただきたいなと。

全8章からなる構成で、大きく分けて屋敷の過去を追体験する前4章と、屋敷の謎を解き明かす為に行動する後4章に分かれております。プレイ時間としては20~25時間と、同人ゲーとしてはかなりのボリュームを誇っています。

さて、各章毎に軽く感想を書いていこうと思います。ネタバレにご注意を。


1章
屋敷に住む貴族の青年と、その妹を中心とした愛憎劇、と呼ぶに相応しいシナリオです。一番初めのシナリオのせいか、他と比べると鬱具合は思ったほど高くなく、展開もそれなりに読めはするものの、今作の作風といいますか、どういった系統の話なのかを理解するには十分な内容です。
女の嫉妬は怖い、とでも言うのでしょうか。一度枷が外れてしまえばあそこまでするのかと。白いカツラのシーンは純粋に「気持ち悪い」と思いましたね。
昨今は近親相姦の重大さを無視したエロゲが多い(私も実妹とか実姉は大好きです)ですが、その辺りに関してちょっと考えさせられるお話でした。また、1章と2章に関しては丸々体験版がプレイできますので、購入するのを検討している方は是非プレイしていただければと思います。

2章
屋敷に紛れ込んだ獣、「ベステア」を中心としたお話です。1章からうって変わってファンタジー要素っぽく見える始まり方ではありましたが、良い意味で展開を裏切ってくれました。
獣であるが故に一度暴走してしまうと誰彼かまわず殺してしまう欲求に反して、静かに平穏に暮らしたいという欲求も併せ持つという、二律背反がとても上手く描かれておりました。白い髪の少女がどれだけ彼のストッパーになっていたかがよく分かりましたね。
どちらがベステアの本当の顔なのか、この先の展開がどうなるのかと気になりだしてクリックが止まらなかったです。特に終盤の怒涛の展開は素直に面白い!と感じました。ベステアの正体はよくよく考えればヒントや伏線は十分に転がっていたのですが、何も考えずにプレイしていた為、結構驚きました。まあその後の展開が鬱過ぎて目を背けたくなったのですが…。人には何かしら裏の顔や自分でも気付いていない欲求というものを持っていると気付かされるお話でした。

3章

1章の主役がヘタレ、2章が獣だとするのなら、3章はツンデレですね。ツンデレヤコポ君万歳!
富と権力を得て高みを目指す慢心男ヤコポ君と、なぜかそんなやつの妻になっている白い髪の少女とのすれ違いを描いたお話です。
3章では白い髪の少女の扱いが特に酷く、終盤では思わず涙が出てしまいました。それもこれも妻を信じきることができずに疑心暗鬼に囚われてしまった哀れなヤコポ君のせいではあるのですが。白い髪の少女の最後の手紙はクルものがありました。
また、この章で思ったのですが、極端に良い人は信じてはいけない、というのがよく分かりましたね。マリーアは気持ちいいくらいの悪役っぷりではあったのですが、展開が胸糞過ぎてモニタを叩き割りたくなりました。加えて救いなんてありませんからね。本当に辛かった。人を信じるということの大切さを学べたお話でした。

4章
屋敷に半ば軟禁されている、触れたモノを殺す呪いを持つ男ミシェルと、人に追われて命からがら逃げてきた白い髪の少女との純愛と悲劇を描いたストーリーです。プレイしていて私自身も思いました。とてもかわいそうな悲劇で締めくくられているものの、やけに綺麗すぎると。
その実、4章だけは実際にあった出来事を元にした「作られた物語」という位置付けです。故にこの後の5章で語られる実際にあった出来事との対比がとても上手いと思いました。
4章自体も他と比べると鬱具合はマシ、程度のものですので、十分にメンタルは傷つけられました。そんな中で「4章は偽者だよ、本当にあった出来事はもっとえげつないよ」なんて言われたものですから、勘弁して欲しかったです。上手い話にゃ裏がある、を実感するお話でした。

5章
丁度折り返し時点です。5章からは語り部である館の女中が見せる物語ではなく、記憶を取り戻した「あなた」を中心としたお話へと変化します。またヒロイン役も白い髪の少女から館の女中ことジゼルへと変わります。要はここからが本番です。
話の大筋は4章と似ていますが、陰鬱度が増したことにより、より現実味を帯びています。ミシェルに呪いなんてありませんし、そんな簡単に人を信じたりもしません。ジゼルも人を安易に信じてしまう節がある為、かなり振り回されることとなります。まあ状況も状況ですし疑うな、という方が難しいのですが。
ただ、そういった山場があったからこそ物語の後半部分で見られたミシェルとジゼルのささやかな平穏はとても貴重なものだと実感しました。ずっと疑心暗鬼に囚われてしまった3章との対比も上手く描かれているんじゃないかと。

6章
前章ラストにて、ジゼルを守るために命を落としたミシェルと再会する為に、魔女であるモルガーナと共に数百年の時を過ごすお話です。ジゼルがどういう形で館の女中という立場になったのかを知れるシナリオですね。
基本的にはジゼル視点で1章から3章の物語を見る形となります。当初はしっかりとした意思を持っていた彼女が、長い年月の内に徐々に心を磨耗させていくその様子が描かれており、何とも言えない気分になりました。活発で明るかったジゼルが殻を完全に閉じてしまうと、そのギャップに驚かされます。
数百年単位で半ば妄信と呼べるほどにミシェルを待ち続けられるなぁとは思いました。まあ彼の言う「魔女の声」を幻聴と断じてしまった罪の意識も多少ありはするのでしょうが、ここまで想われているのにも関わらず中々現れないミシェルにはモヤモヤしてしまいますね。

また、6章の後半ではこの物語の元凶とも呼べる魔女、モルガーナの過去が語られます。恐らく今作中最も鬱で救えない物語です。読んでいて吐き気がするくらいの胸糞展開ではありましたが、モルガーナが魔女となった理由や呪いをかけるに至った経緯がしっかりと分かる内容でした。未来永劫モルガーナたんに呪われたい

7章
ジゼルの過去とモルガーナの過去が前章・前々章で語られました。後残っているのはミシェルの過去ですね。
女性の身体なのに精神は男性という、所謂性同一性障害に悩まされていたミシェルが、ある日を境に「不完全な男性の肉体」へと変わってしまった為、呪い持ちだと決め付けられて屋敷へと幽閉されるに至った経緯が描かれております。後半ではミシェルとモルガーナの繋がりや、彼の死後から再びこの屋敷へと戻るまでの展開も語られています。
自分は男なのに女として扱われる葛藤や、それを信じて欲しいのに信じてくれない家族との亀裂を中心としたお話ですね。どれだけ時間が経っても変わらない兄弟の絆や母親の歪んだ愛情等、また一つ考えさせられるイベントばかりでした。ミシェルのトラウマの原因ともなった牝豚エメなんて、かなり良いキャラしていますね。しかも彼女には何のお咎めも無しというのが、更に胸糞具合を助長させてくれました。

後半である屋敷に幽閉されてからの展開もまた見ものでした。初めは兄弟達を信じようと努力をするものの、徐々にその気持ちが薄れていくというのは、ジゼルに通じるものがありますね。まあミシェルとジゼルの過去は「孤独」と「モルガーナ」という二点で非常に似通っています。故に共感できる部分も多かったのでしょうね。

最終章
ミシェル君の大冒険の始まりです。ミシェルとジゼルがモルガーナの死亡3日前へと擬似的にタイムスリップを果たし、モルガーナの死亡による呪いの発現そのものを止めるために試行錯誤します。屋敷の謎の解決と共に、過去に起きた出来事全ての伏線や各々の想いなどが明らかとなる、最終シナリオです。
若干ながらRPG的な要素が入り、なぜかこの局面でギャグ成分ちょびっと多めという、憎らしいことをしてくれます。

モルガーナに対して3人の男はどうしてあそこまでする必要があったのか、各々の心の内が明らかとなり、同時に1章~3章への繋がりがここでようやく分かります。ミシェルがモルガーナを抱えるシーンは号泣してしまいましたね。BGMも相まってあそこのシーンは反則です。
3人の取った行動は確かに理解できる部分もありはするのですが、やはりどう考えてもやりすぎだと思います。誰か一人でも一歩前へと踏み込んでくれていれば、回避できた悲劇なだけに、とても残念でなりません。

モルガーナの救済後はとんとん拍子でエンディングまでお話が進みます。白い髪の少女の正体が二転三転したものの、妥当なところに落ち着いたかなと。あそこの選択肢は色々な意味で辛かったです。終盤でジョルジュとディディエのイベントが入ったのも予想外でした。絵画なんてぶっちゃけ忘れていましたからね。
エピローグは綺麗な大団円でとても良かったですね。皆各々の幸せを掴んでいってほしいと思いました。気持ちの良い読了感に浸れます。


感想は以上となります。もっと語りたいシーンはたくさんあるのですが、さすがに書ききることができませんので、ざっくり感想とさせていただきました。
今年プレイしたPCゲーの中ではエロゲ・全年齢含めて間違いなくトップです。同人ノベルゲー筆頭の月姫とひぐらしに肩を並べても良い出来ではないのでしょうか。一気にこのサークルのファンになってしまいました。

また、話の内容からは意外と想像できないかもしれませんが、思いのほかテキストが読みやすく、すんなりと頭に入ってくるものでした。こういうジャンルの作品は得てして難解だったり厨二だったりするのが定石ですが、この点に関しては良い意味で意外でしたね。

さて、評価を90点にするか95点にするかおおいに悩みましたが、同人という枠の中でここまでのものを作り上げたこと、シナリオにおいての欠点や不満点がほぼ無いことを考慮し、95点とさせていただきます。同人の歴史に名を刻む名作と出会えたことに、感謝です。

②キャラクタ・声優 ≪77点≫
順位:モルガーナ=白い髪の少女>ジゼル=館の女中>ポーリーン>ネリー>マリーア

・ジゼル
・館の女中 ≪90点≫

今作のメインヒロインです。作品の性質上、館の女中と纏めて評価をします。
数ヶ月程度一緒に過ごしただけのロンゲ野郎を何百年も想いながら待ち続けるという正に悲劇のヒロインです。見た目がちょいと地味なのが残念かな。
女中時代は壊れてしまっていたせいか、寡黙でミステリアスですが、本当の彼女は明るく活発で、正に聖女と呼ぶに相応しい女の子です。
あとおっぱいが全ヒロインの中で一番大きいらしいです。( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!

館の女中時代はやけに暗くてそのくせ何か知っていそうな雰囲気バリバリでしたので、絶対この人悪役だとばかり想っていましたが、まったくの真逆でした。
彼女がミシェルと出会い、途中で仲違いしながらも最終的に誤解を解けたのも、彼女の愚直なまでの誠実さや明るい性格が一つの大きな要因と言えるでしょう。こんなに良い子に対してボロカスにしたアメデとかいうおっさんは死ねばいいです、はい。
終盤、ミシェルが自身の過去を暴露され、失意の底にいた彼を後ろから抱きしめるシーンは最高でした。天使=ミシェルという風潮?ですが、彼女こそ天使と呼ぶに相応しいです。直後の8章でのコントっぷりというか、夫婦っぷりも見ていてとても面白おかしかったです。

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女中時代のミステリアスっぷり

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やっぱジゼルは明るくなくては

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イチャコラ最高ですね

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どう見ても女神

・モルガーナ
・白い髪の少女 ≪95点≫

今作の裏ヒロイン的な位置付けの方です。作品の性質上、白い髪の少女と纏めて評価をします。
恐らく劇中で最も過酷な運命を辿ったお人です。そりゃー呪いたくもなりますね。白い髪の少女が彼女の良心が具現化した存在だった、というのも正直意外でした。途中のミスリードもあったせいなのですが、まあ見た目とか性格全然違いますからね。
どうやらおっぱいはまな板絶壁のようです。ヤコポ君のロリコン疑惑がますます深まりました。

見た目と性格だけなら白い髪の少女がダントツでトップですね。まあ良心の塊みたいなものなので、完璧な存在になるのは当然ではあるのですが。
それもこれもミシェル君に憧れを抱いたから彼に似せた存在になった、というのもまた可愛らしい理由ですね。
モルガーナ本人は顔に大きな火傷を負ってしまったのでその素顔は見れないのかなーと想っていましたが、ラストでちゃんと顔治ってくれて良かったです。仏頂面が基本のモルガーナが時折見せる笑顔にやられてしまいますね。
まあ、ミシェル君の言ったとおり、最後くらいはその笑顔をヤコポ君に見せてあげても良かったのかなぁ、とは思いますが。あえてあそこで許されない方が彼にとっても良いのかもしれません。

ちなみに舞台裏及びミニゲーム内でのネタ担当してます。本編とのギャップが更に相まってかわいすぎますね。踏まれたい

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白い髪の少女は3章の服が一番好みですかね

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パッケージの手の意味が分かった瞬間

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こんな凄惨な姿ですが

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本当はこんなにかわいらしいです

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ここは刺す以外の方法も選びたかったですね

・ネリー ≪65点≫
1章の主人公であるメル君の妹です。ロリロリしてます。1章ではただのヤンデレ腐れ妹になりさがってしまいましたが、8章の彼女はそういった面は見受けられず、一途に兄を慕っている妹、といった形で描かれております。

正直このタイプのロリは大して好みでもないのでまあこの点数でしょうか。年齢から考えると十分しっかりとした物言いをする良い子ではあるのですけれどもね。ただ、劇中でも語られていた通り、あのヘタレのメル君のどこがいいのか、未だに疑問を抱きます。やっぱり顔なんか!

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可愛らしい妹でしたが

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ヤンデレモードはかなりやばかったです

・ポーリーン ≪75点≫
2章で貿易商の男の恋人役、8章ではシスター役として登場します。欠点が無いとても良い子ではあるのですが、男性の趣味はお世辞にも良いとは言えません。
また、おっぱいが全ヒロインの中で二番目に大きいらしいです。( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!

サブヒロイン3名はモルガーナの呪いに巻き込まれた形です。ネリーやマリーアはそれ相応に1章及び3章で黒い部分を見せているため、まあ巻き込まれるのも仕方がないのかな、といった印象ですが、唯一彼女だけは完全にとばっちりを食った形で、大変不幸です。
彼女もジゼルと同じく、想い人を一途に愛する部分があるのですが、その対象がなんとまあユキマサだったりするので、人ってのは分からないものですね。彼は根は良い人なんです!とよく反論をするようですが、ユキマサは根が悪い人、だから何とも。まあ本人が幸せならそれでいいんですけれどもね。

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ここフラグ立てまくりだろと思いましたが

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案の定でした。うーむ、可愛そう過ぎます。

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アレとかコレとかソレを教えてもらいたい

・マリーア ≪60点≫
ヤコポ君の友人ポジやってる人です。3章では見た目良い人、中身極悪のクズでしたが、8章では頼りがいのあるあけすけな娼婦のお姉さんになってました。
見た目もまあ別に好みではないので、この点数に。3章の立ち回りを考えたら50点代でも良いのですが、それはちょっと違うかなと。

他二人のサブヒロインは、恋人や憧れの対象と言う形で結びつきがありましたが、彼女だけはあくまで友人ポジションを貫いている為、ちょっと他とは扱いが異なります。ヤコポ君の友人としてなら彼女がぴったりだとは思いますが、あこがれているわけではないですし、どちらかというと憎悪に近いですから。
また、彼女だけメインキャラなのに唯一人気投票で10位から溢れてしまい、ミニゲームに登場できなかったという残念な現実が待ち受けていたり。

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いい表情してます。

続いて男性キャラの紹介を。
まずは我らが主人公ミシェル君。ロンゲ野郎です。天使ではありません。
初登場時にはまさにラスボスのような風格を漂わせていただけに、まさかこいつが主人公ポジに抜擢されるとは思っても見なかったです。
性別に関しては男とも女とも言えないのですが、彼が男だと主張する以上、男であることに変わりはありません。
誠実で愚直なまでに熱いお人です。要所でボケをかますくらいには余裕があり、総合的に見ればやはり主人公の器なのかなと。
ただし見た目とは違い彼のVITは最低値らしいので、選択肢次第では不意を突かれてメル君に殺されてしまうくらいには戦闘能力は雑魚です。もう少し運動とかしてしっかりとジゼルを守れるような男になってほしいと思います。
やはり彼の一番の名場面と言えば、8章で瀕死のモルガーナを抱えて言葉を投げかけるシーンでしょう。配役を考えればあそこはヤコポ君の方が合っていたのかもしれませんが、大天使ミカエルの名を冠する彼の方があの状態のモルガーナの心には響いたことでしょう。カッコよすぎです。
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イケメンすぎる

続いてヘタレ丸出しのメル君です。彼もある意味被害者だとは思います。
1章ではヘタレ具合はさほど表に出ず、それなりにかっこいいところもありはしましたが、8章のヘタレ具合はぶん殴りたくなりますね。
確かに彼の性格を考えれば自分が殺されるかもしれない状況で一歩を踏み出すのは難しいのかもしれませんが、もう少しモルガーナに対して素直になってくれていれば、といったところです。
まあモルガーナ自身、彼に対しては他の二人ほど憎悪を抱いていないので、その点は救いなのかもしれません。

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一章だとこんなイケメンだったんですけれども、ヘタレでした。

続いて貿易商の男、べステア、ユキマサ、東洋の男と、くっそ名前が多い殺人鬼の人。とりあえずユキマサを採用します。
登場当初は悪い人だったが、実は良い人というのは往々にしてあることなのですが、彼に関しては自分の中に殺人という欲求を抱えているという、要は根は悪い人なのに悪役ではない、というこれまた奇妙なポジションです。
彼は8章において自身の欲求を抑制すると宣言している為、間違ってもこの先の世で暴走することは無いでしょうが、人の愛し方を分からない、というのは少々可愛そうなのかなと。まあそこも含めてポーリーンがしっかりと彼の面倒を見てくれることでしょう。

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まさに獣ですね

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残虐非道な彼もモルガーナに対しては多少思うところがあったようです

最後はツンデレヤコポ君です。男3人衆の中で最もモルガーナに近く、そして最もモルガーナから憎悪を向けられている人です。
3章でも8章でも思いましたが、この人とても面倒臭い人です。いい歳してツンデレしてそれでえらい状況にしてるんですから。ドヤ顔で金や権力とか言ってる場合じゃないですよ、アナタ。
まあ3章に関してはマリーアのせいもあり、情状酌量の余地はありますが、8章に関しては正直なぜあそこまでしたのか、と何度も問いたくなります。
確かに彼の気持ちも分からなくは無いですが、そんなの1日2日経ったら目が覚めるだろうと。今の立場だったり自身のプライドが邪魔をしたのでしょうね。
モルガーナのカップリングとしてはミシェルが合っていると思いますが、シナリオやお互いの関係を考慮すると、ヤコポ君でも問題はないかなと。しかし人気投票で彼が3位なのはあまり納得がいってなかったり。もし2位にでも食い込んでジャケットを飾っていたらどうなっていたことやら…

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根は優しいのです

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ここのすれ違いはとてもきつかった

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一瞬出る一枚絵だけのシーンなのですが、結構クルものがあります

③CG・演出 ≪85点≫
CGや塗りに関してはかなり人を選ぶ描き方だとは思います。ただ作風や時代背景などにはぴったりで、ホラー的要素を上手く表現できているかなと。CG枚数も非常に多く、ここぞという場面でしっかりと一枚絵を出してくれます。
また、場面によってはメッセージウインドウのデザインが変わったりと、地味に面白い要素も。ミシェルの過去のあのデザインすごい好きです。

演出そのものは文字の装飾や色変更程度の簡素なものではありますが、今作の推すべき点といえば、BGMでしょう。
オペラ調の楽曲が多数収録されており、歌もしっかりと入っています。恐怖を誘うものから感動する楽曲まで、うまく網羅できているなと。加えて収録楽曲の大半がサークル内の自作というのですから、驚きです。
サントラは有料ですが、歌詞カードは公式でDLできますので、是非ご確認を。歌詞の和訳が実はかなり重要だったりします。

④システム ≪65点≫

スキップが早かったりバックログの維持ができたりとそれなりに役立つところもありますが、総じて推すべきところはなく、一般レベルでしょうか。タイトル画面の項目選択やセーブを行う際のレスポンスが若干遅い気がしますね。まあこれはスペックの問題もあるかもしれませんが。



■まとめ
正直記憶を消してもう一度プレイしたいと思えるくらいに好きな作品となりました。まあシナリオの評価がそれを物語ってはいると思いますが。同人だからと言って甘めにつけたわけではなく、商業以上のポテンシャルを有していると思っていますので、これでも辛口な方です。

どうやらこのサークル内の別作品において、キャラの名前やデザインのみを流用した作品も公開されているようです。プレイ時間はどれも短いようなので、新作までに消化をしておきたいなと。また、ファタモルFDや人気投票上位陣のSS企画もあるみたいで、とても楽しみです。

とりあえず今回はこの辺りで。ではまた、次回投下時に。
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